こんにちは、ながた引越しセンターです。月に1回引越しに関するコラムを掲載しております。
数回にわたってお話してきました「ペットとのお引越し」の最後として今回は「ペットによる退去時の原状回復」についてお話させていただきます。
ペットと楽しく暮らしているとどうしてもペットが遊びまわって出来た傷や汚れが発生してしまうものです。
壁や柱のひっかき傷やおしっこなどでの汚れ、ペットのにおいなどが付いてしまうことがあるかと思います。
ペット可の物件であってもこうしたどうしても起こってしまいがちなペットによる傷や汚れも容認されているわけではなく、退去時には現状回復のための修復費用が発生してしまいます。
たとえば柱にひっかき傷がついてしまっていた場合5万円程度から費用請求を受けてしまったり、ペットの匂いを取るためのクリーニングには通常の2,3倍の費用が掛かることがあります。
賃貸でペットと暮らす際にはこうしたことも事前に理解しておくことが重要です。
前回までのコラムでお話しましたがペット不可物件でペットを飼うことは厳禁です。
大家さんや管理会社の方に見つかってしまうと、契約違反として即退去や違約金として家賃の2、3か月分を請求されることもあります。
勿論上のように原状回復のための費用請求も行われ、大きな金額請求をうけてしまいます。
必ず入居時に契約内容を確認するとともに、ペット不可の物件でなくともペット可とされていない場合は相談をするなど、勝手な判断でペットを飼わないようにしましょう。
通常生活をする上で日焼けや常識的な範囲で家具を置くことで出来た床の損耗などは退去時の現状回復の対象にならず、費用を請求されることはありません。ペットと暮らす上で出来たひっかき傷や匂いなどのクリーニングについてはこうした原状回復の対象にならないものはほとんどないかと思います。
つまりペット可物件であってもペットによるひっかき傷や匂いなどのクリーニングについては原状回復のための費用は請求されるもの、と理解しておいたがよいでしょう。
通常賃貸物件に入居契約をする場合、合わせて火災保険などに加入義務があります。
保険に加入することで火災や台風など被害にあった場合の原状回復の費用は補償されることになります。
この中にはオプションで家財保険といった家具などへの補償も対象になるものもあります。
しかしこうした保険でも基本的にペットによる損耗への補償がなされるものはほぼ見られないようです。
一部例外でペットが家具を倒してしまった際の傷について補償がされることもありますが、現状ほぼペットによる損耗に対する保険はなく、全額請求されるものと考えておいたがよいでしょう。
ペットと賃貸で暮らす上では通常私たちだけで生活するよりもこうした金銭的な負担が大きくなるということは事前に理解しておく必要があります。それでもやはりペットとの暮らしは心に癒しをもらえたり、子供の情操教育に大きく役に立つなどかけがえのない時間を過ごすことができるかと思います。
そうした中で折り合いを見つけることができるのであれば、床に保護材を用意するなど工夫をすることでペットと生活することが出来るかと思います。
それでは次回コラムもよろしくお願いします。